古地図

2004年3月28日 日常
 とりあえず昨日のケンカの件については和解( ´∀`)
 「いくらケンカでも言っていいことと悪いことがある」ということで。カッとなるとその辺りの分別がすっ飛ぶのが彼女の欠点だ。・・・指摘しても口を尖らすだけで直そうとしないのだからタチが悪い。
 今日は彼女の不安を払拭すべく図書館へ。古地図からあの土地がどんなものかを調べる為だ。子供達をヨメに預け、いざ図書館2階の資料室へ。
 
 まずは「明治初期関東平野地誌図集成」。明治16年〜19年編集。・・・見つけた。2つの川に挟まれた、くびれた部分。・・・って、なんだこりゃ?印刷が潰れてて「牧草地又は草地」なのか「湿地」なのかわからーん。てか湿地だったら最低だ(--; 一応現代の地図と比べて見る。・・・いや、アレ?これだと近くを走ってる国道や鉄道が湿地の部分を突っ切ることになる。そんな低い所はないハズなんだが・・・( ;゜д゜)。

慌てて他に古地図は無いか探してみるが、どうも時代が時代だけに軍事に関係するところしかないヤツとかそんなのばっかりだ。「伊能図」はいくらなんでも縮尺が・・・。
http://www.city.koga.ibaraki.jp/rekihaku/inou/

次は歴史資料から・・って、なんか地図らしきものはなく。20年前に件の川が決壊した際の資料なんかもあるが、問題の地域の記述はない。歴史資料、歴史資料・・・って、なんで普通にニヤニヤしながら「平将門」の資料見てるか、自分(つまり、そーゆー地域に住んでるわけです)。

 30分経過。ダメだ、ギブアップ。諦めて図書館のヒトにそういう地図がないか聞いてみる。と、さっくり出て来たりして(w

 ありました。「陸軍歩兵少尉新山良和」氏、明治14年測量(多分先のヤツのオリジナルになるんだろーな)、「落村傍近村宿新郡馬相北国総下下県城茨」(あえて当時にならって逆に書いてみました(w 当然字は旧字体です)。
さて、我が新居の土地は、と・・・なんか普通に「沼」とか書いてあるんですが!Σ(’д’;)
・゜・(ノД`)・゜・マジかよ。一杯食わされたってわけかよ。・・・奈落の底に突き落とされたような気分になる・・・が、すぐに気を取り直す。


 三( ・`ω・´)☆ いや、待て待てlynmock、「俺」はそんなに運の悪い男ではないハズだ。
「俺」は工務店のヒトを信じたし、「俺」が信じるヒトは悪いヒトであるハズがない(なんて考えでいるからヨメには甘いとか言われるのだけど)。
あのヒトは元は水田だと言った。そこを10数年前に埋めて固まるまで放置。出自が出自だから安くはあるが、住宅を建てるのであれば問題はない。だから、あそこは水田なハズだ。まあ、元沼を水田にした可能性はあるが・・・いや、「俺」はそこまで運の悪い男じゃない!


 現代の地図を取り出す。縮尺は違う。20000/1と25000/1。しかし、それを差し引いても微妙に村落の記述のある場所がズレているような・・・。
 
 現代の地図から、新居の前の道を東に行った所に神社を見つけた。・・・これだ。神社ってのは無くなってもここ100年位でそうそう増えるモノじゃない・・・私が知ってるのは「常陸国 出雲大社」くらいなものだ。だから、これを昔の地図から探せば・・・。
http://www.izumotaisha.or.jp/

 古地図を見る。神社の名前はない。だが、辛うじて判読できるギリギリの小ささで鳥居のマークを発見。・・・これか?

 神社のある通りのカタチを見る。東へ向けて真っ直ぐ・・・しかし、途中にご神木か何かでもあるのか、奇妙にカーブしているところがある。・・・待てよ、この間あの辺り走ってて似たような所があったような・・・。

 現代の地図を見る。・・・あった!これだ!なんてこった、この道、100年経っても道のカタチが変わってない!?(・∀・;) ということは・・・

 古地図で、この道を西に戻って、川を渡り・・・渡って、現在の国道になったと思われる道と結ぶ。

 そして、そして、そこから東にちょっと戻った、窪地は・・・水田!これだ!

思わず「ハッハッハ」とか大笑いしそうになるのをこらえて、先の古地図をコピー。よし、これなら問題ナシだ。治水のなってなかった数百年前ならばあるいは洪水の度に水没していた可能性はあるが、今は20年前の洪水を機に徹底に治水工事が為されているから問題はない。ふん、どうだ、やはり「俺」は運は悪くない。・・・良くもないケドさ。いつだってなんとかなるもんだ!

 ヨメに調査結果を報告。以前から言われていた通りの結果に彼女も満足。やれやれだ。

 にしても古地図を見るのって楽しいなあ・・・趣味として古地図と現代の地図を見比べて変遷を辿るのも悪くない。うん、引っ越しが完了したらもう一度この辺りの地図やら歴史資料を調べてみよう。実家の方は中学の頃に散々調べたので面白みもないが、こっちのはそんなこともない。なにしろ、あの「平将門」のご当地なんだ。面白そうなことには事欠かないハズ!

 ま、そんなわけで一人だけ(・∀・)ニヤニヤしながら図書館を出た次第。あー面白かった!

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